COLUMN 不動産売却コラム

2026/09/18(金)

不動産売却のブログ情報を鵜呑みにしない|よくある誤情報まとめ

不動産の売却を考え始め、「実際に売った人の体験談を知りたい」とブログを検索する方は少なくありません。売却までの流れや失敗談を知るうえで、経験者のブログは有益な情報源です。

一方、不動産は同じ条件の物件がほとんどありません。立地や築年数、建物の状態、売却時期、市場環境、売主の事情などによって結果は変わります。また、ブログ形式の記事のなかには広告やサービスへの送客を目的としているものもあります。

そのため、不動産売却ブログは「参考情報」として活用し、書かれている成功例や金額を自分の不動産にそのまま当てはめないことが大切です。

不動産売却ブログは参考になるが鵜呑みは禁物

不動産売却ブログのメリットは、売主が何に悩み、どのように不動産会社を選び、売却までどう進んだのかを具体的にイメージできることです。

しかし、「この方法で高く売れた」という体験談が、自分にも当てはまるとは限りません。例えば同じ築30年の戸建てでも、駅からの距離や土地面積、接道状況、建物の管理状態などによって市場価値は異なります。

さらに、ダイヤモンド不動産研究所では、不動産売却体験記のなかに一括査定サイトや不動産会社への誘導を伴う記事が多いことを指摘しています。ただし、広告が掲載されているから情報が間違っているという意味ではありません。重要なのは、発信者や記事の目的、情報の根拠を確認したうえで判断することです。

不動産売却ブログでよくある誤解

「一番高い査定額の会社なら高く売れる」

査定額は、その金額で売れることを保証するものではありません。

LIFULL HOME’Sが紹介する売却体験談では、最も高い査定額を提示した会社と媒介契約を結んだものの、相場より高い価格で売り出した結果、3カ月経過しても成約せず、価格を見直した事例が紹介されています。

査定額の高さだけではなく、「なぜこの価格なのか」という査定根拠まで比較することが重要です。

「大手不動産会社なら必ず安心」

知名度や会社規模は、依頼先を選ぶ際の判断材料にはなります。しかし、「大手だから必ず高く売れる」「地域密着型だから必ず親身」と一括りにはできません。

不動産会社によって得意な地域や物件種別、販売方法は異なります。担当者の経験や対応力も重要です。実際に相談し、査定の根拠や販売活動の内容、売却後のサポートなどを比較しましょう。

MISAWA RELAYでも、会社選びでは複数社を比較し、販売活動や報告内容が具体的か確認することを推奨しています。

「リフォームすれば高く売れる」

古い住宅を売却するとき、「先にリフォームしたほうが高く売れる」という情報を目にすることがあります。

確かに、清潔感や第一印象を整えることは内覧対策として重要です。しかし、高額なリフォームをすれば、その費用以上に売却価格が上昇するとは限りません。

LIFULL HOME’Sも、リフォーム費用を売却価格に上乗せできるとは限らないため、必要性を不動産会社へ相談するよう説明しています。

そのため、大規模な工事をする前に、まず現況で査定を受けるとよいでしょう。

「売り出せば数カ月で必ず売れる」

ブログで「3カ月で売れた」と書かれていても、すべての不動産が同じ期間で成約するわけではありません。

売却期間は、立地や価格設定、物件状態、市場での需要などによって左右されます。MISAWA RELAYでは、買主を探す期間を含めた売却全体の目安をおおむね3~6カ月としていますが、これはあくまで目安です。

期限直前になって売却を始めると、売り急いで値下げすることにもつながるため、余裕のあるスケジュールを組みましょう。

信頼できる不動産売却情報の見分け方

ブログを読む際は、まず「誰が発信しているか」を確認しましょう。不動産会社、宅地建物取引士など専門家の監修がある記事と、匿名の個人体験談では情報の性質が異なります。

次に確認したいのが情報源です。価格や税制などについて具体的な数字を挙げている場合、その根拠となる公的資料やデータが示されているか確認します。税制や制度は変更されることがあるため、記事の公開日・更新日も重要です。

また、「必ず高く売れる」「絶対に失敗しない」といった断定的な表現にも注意しましょう。不動産売却には個別性があり、一つの方法がすべての物件に最適とは限りません。

「発信者」「情報の根拠」「情報の新しさ」「自分の物件にも当てはまるか」の4点を確認することが、ブログ情報を正しく活用するポイントです。

ブログだけで決めず自分の不動産を確認しよう

不動産売却ブログは、経験者の失敗や売却の流れを知るための情報源として役立ちます。しかし、最終的な売却価格や適切な販売方法は、その不動産ごとに判断しなければなりません。

まず周辺相場を調べたうえで複数の不動産会社から査定を受け、金額だけでなく査定根拠や販売方法まで比較しましょう。住宅ローンが残っている場合には残高を確認し、仲介手数料や税金などを含めた「最終的な手取り額」を考えることも重要です。

ネット上には有益な不動産売却ブログが数多くあります。しかし、他人の成功例はあくまで一つの事例です。「ブログに書いてあったから」という理由だけで売出価格や不動産会社、リフォームなどを決めるのではなく、公的な情報や市場データも確認し、自分の物件に合った方法を検討しましょう。

不動産売却に関することは「群馬空き家相談センター」ラッキー不動産にご相談ください