COLUMN 不動産売却コラム

2026/10/09(金)

アスベストの可能性がある家を売却するには?調査と説明のポイント

築年数の古い家を売却しようとしたとき、「アスベストが使われている可能性があるけれど、このまま売却できるのだろうか」と不安になる方もいるでしょう。特に相続した実家や長期間空き家になっている住宅では、建築当時にどのような建材が使われたのか分からないケースも少なくありません。

アスベストの可能性があるからといって、必ずしも不動産を売却できないわけではありません。ただし、調査結果などの情報がある場合は、買主へ適切に伝えることが重要です。また、売却前に建物を解体・改修する場合には、石綿(アスベスト)の事前調査が必要となります。

今回は、アスベストの可能性がある家を売却するときに知っておきたい調査と説明のポイントを解説します。

アスベストの可能性がある家でも売却はできる

アスベストとは、天然に産出する繊維状の鉱物で、耐熱性や断熱性などに優れていたことから、かつて建築材料などに幅広く使用されていました。

現在では健康被害のリスクから使用が規制されていますが、築年数の古い建物にはアスベストを含む建材が残っている可能性があります。

ここで押さえておきたいのは、 アスベストが使用されている可能性があるという理由だけで、不動産そのものが売却できなくなるわけではない という点です。

ただし、買主にとっては、将来的なリフォームや解体の費用にも関係する重要な情報です。そのため、売却時には建物の状況や手元にある資料を確認し、分かっている情報を整理しておくことが大切です。

売却前に確認しておきたいアスベストの情報

古い住宅を売却する際は、まず建築時期や設計図書、仕様書、過去のリフォーム・改修履歴などを確認しましょう。

設計図書や過去のアスベスト調査報告書が残っていれば、不動産会社へ共有します。一方、資料だけでは使用されている建材を判断できない場合もあります。

アスベストが含まれているかを詳しく確認する必要がある場合は、専門家による調査を検討します。特に、売却前に建物を解体して更地にする場合やリフォームを行う場合には注意が必要です。

不動産売却だけなら一律の事前調査義務があるわけではない

不動産を売却する際、「売主が必ずアスベスト調査をしてから売らなければならない」と考えている方もいるかもしれません。

しかし、宅地建物取引業法上、不動産の売買そのものについて売主に一律のアスベスト調査実施を求めているわけではありません。

一方、建物についてアスベスト使用の有無に関する調査結果が記録されている場合には、その内容が重要事項説明の対象となります。

したがって、 過去に調査を行ったことがある場合は、その結果を隠さず不動産会社へ伝えることが重要です。

「調査していない」「資料が残っておらず分からない」という場合も、自己判断で「アスベストは使用されていない」と決めつけず、現状をそのまま不動産会社へ伝えましょう。

解体やリフォームをする場合は事前調査が必要

注意したいのが、売却前に解体やリフォームを行うケースです。

建築物の解体・改修工事では、工事部分の建材についてアスベスト含有の有無を事前に調査する必要があります。建築物の事前調査は、原則として一定の資格を持つ建築物石綿含有建材調査者などが行います。

また、解体部分の床面積が80㎡以上の建築物の解体工事や、請負金額が税込100万円以上となる建築物の改修工事などでは、事前調査結果の報告も必要です。

そのため、「古い家なので解体して更地にしてから売ったほうがよい」と安易に判断するのではなく、解体費用やアスベスト調査・除去にかかる費用なども確認したうえで売却方法を比較することが大切です。

アスベストの可能性は売却価格にも影響する?

アスベストの存在が疑われるからといって、必ず売却価格が大きく下がるとは限りません。

ただし、買主が購入後に建物を解体・改修する予定の場合、アスベスト調査や対策に費用が発生する可能性があります。そのため、購入条件や価格交渉に影響するケースは考えられます。

売主側で先に除去・解体する方法だけでなく、現況のまま売却する方法や、不動産会社による買取を検討する方法もあります。

大切なのは「アスベストがあるかもしれないから、とりあえず解体する」と決めるのではなく、費用と売却条件を比較して判断することです。

アスベストの可能性がある古い住宅でも、状況を整理し、必要な情報を適切に開示しながら売却を進めることは可能です。まずは建築時期や設計図書、過去の改修履歴、調査記録などを確認しましょう。

特に古い空き家の場合は、建物を残して売却するのか、解体して土地として売却するのかによって必要な費用や手続きが変わります。アスベストの可能性だけで判断せず、不動産会社や専門家と相談しながら売却方法を検討することが重要です。

不動産売却に関することは「群馬空き家相談センター」ラッキー不動産にご相談ください

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